リーバイスの女性用5ポケットジーンズである701。リーバイス701でも、501と同様に1950年代半ば頃からオフセットベルトループが採用されるが、ここで紹介するものはオフセットになっていないことから、1953、4年ごろのものと推測される。

LEVI'S701(両面タブ)
フラッシャーが付いたデッドストック。XX生地を使用していない701には、元からギャランティーチケットは付いていない。
LEVI'S701(両面タブ)_前面
股上が深く、ヒップの部分からモモまでが大きく膨らみ、膝から下はまっすぐに落ちる特徴的なシルエット。太めのストレートでも当時の501とはシルエットはかなり異なる。
LEVI'S701(両面タブ)_背面
LEVI'S701(両面タブ)_パッチ

パッチ

701では、革ではなく麻の布パッチが使用されている。耐久性が乏しいのかユースドの個体では無くなっていることがほとんどだが、これは、デッドであるために残っている。ヒップサイズにもバリエーションがあり、パッチにサイズが記載されているのも701の特徴である。
LEVI'S701(両面タブ)_タグ

タグ

パッチの下には、オイルドクロス製のタグが付く。ギャランティーチケットは付いていないものの、このタグには"A new pair free if they rip"と記載されており、701でも品質保証がされていたことが分かる。
LEVI'S701(両面タブ)_フラッシャー

フラッシャー

革パッチの504ZXXで使用されているものと同じもの。色合いがピンクに近くなっている。
LEVI'S701(両面タブ)_バックポケット

バックポケット

若干縦長のバックポケット。ポケット上部のみオレンジステッチで、その他はイエローステッチ。
LEVI'S701(両面タブ)_赤タブ

赤タブ

均等Vの両面タブである。
LEVI'S701(両面タブ)_ベルトループ

ベルトループ(センター)

前述のとおり、縫い目に重ねて付けられており、オフセットベルトループになっていない。同じ両面タブの付いた701でもオフセットベルトループになっているものもあることから、これは、やや古いものではないかと推察される。
LEVI'S701(両面タブ)_隠しリベット

隠しリベット

銅メッキの鉄製リベットで、刻印は"18"となっている。
LEVI'S701(両面タブ)_トップボタン

トップボタン

メッキされた鉄製ボタン。501で使われているものと同じと思われる。
LEVI'S701(両面タブ)_ジッパー

ジッパー

CONMAR製の片爪のジッパーが使用されている。股上が深いだけあって、ジッパーが非常に長い。
LEVI'S701(両面タブ)_トップボタン裏

トップボタン裏

ボタン裏は、刻印がなくフラットである。ウエストベルトの端は、V字ステッチ。
LEVI'S701(両面タブ)_リベット

リベット

銅メッキの鉄製と思われるリベット。
LEVI'S701(両面タブ)_リベット裏

リベット裏

表と同じく銅メッキの鉄製。
LEVI'S701(両面タブ)_コインポケット

コインポケット

生地はコインポケットが縦使いで、向こう布は横使い。
LEVI'S701(両面タブ)_コインポケット

コインポケット裏

シングルステッチで縫われている。生地が縦使いなので、耳が出ることはない。
LEVI'S701(両面タブ)_スレーキ

スレーキ

数字のスタンプが押されているが、意味するところは不明。
LEVI'S701(両面タブ)_アウトシーム・セルビッジ

アウトシーム・セルビッジ

幅が広いピンク耳で、平耳になっている。裾は、上糸がオレンジステッチ、下糸がイエローステッチ。
LEVI'S701(両面タブ)_生地

生地

501のXX生地よりも薄い生地。やや青みが強い。スラブ感はあまり強くなく、ネップもさほど見られない。生地が薄いため、実際に履いてみると501のXX生地よりもドレープ感がより強く出るのが特徴的である。

表記サイズ ウエスト
ヒップ 前股上 後股上 ワタリ 股下 裾幅 総丈
W29/L32/H42 78 116 36 42 33.5 81 23 115