1960年代後半辺りのものと思われるリーバイスのストレッチジーンズで、型番は612となる。細身のスリムシルエットで、黒地に金糸のビッグEのタブが付く。オレンジタブのものと同じような作りになっている。今から50年前からファッション性を重視したストレッチジーンズが発売されていたというのは興味深いところである。
リーバイス606と同じように写真でもすぐに分かる細身のシルエットで、腿から裾に向かって細くなっている。ただし、最近のストレッチスリムジーンズの多くとは異なり、股上は深い。
パッチは付いていない。
バックポケット
縦長のバックポケットで、アーキュエイトステッチの角度は深め。なお、写真にはないが、バックポケット裏は、シングルステッチ。
タブ
黒地に金糸のBIG Eのタブ。"V"の字は不均等V。
トップボタン
505などに使われているのと同じ銅色のボタン。
ジッパー
ジッパーは、タロン42が使用されている。
トップボタン裏
少し錆びてしまっているため見にくいが、刻印は打たれていないように見える。
コインポケット
コインポケットは付けられているが、リベットが省略されている。
アウトシーム
左右をロックで処理した上で、折り伏せ縫いされている。裾はシングルになっているが、他のステッチと同じ糸のように見えるため、オリジナルではないかと思われる。
生地
かなりグレーががった染めの生地。デッドストックなので糊が付いているが、一般のデニム生地ほど硬さは感じない。混紡のストレッチ生地であるため、硫化染料などが用いられているのであろう。スラブ感はほとんど感じられないが、ところどころに織りキズが見られる。ストレッチと言っても、縦には程々に伸びるが、横への伸縮性はさほど感じられない。
| 表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
| - | 65 | 88 | 27 | 36 | 26 | 72.5 | 17 | 97.5 |