66後期モデルとしては中間期の1980年の製造であるリーバイス501。66後期の製造時期辺りからオイルショックによる合成インディゴ染料の高騰や日本などからの安価な生地の輸入増大などに伴い、デニム生地の生産が大きく変わっているが、ここで紹介するものもひと目でこれまでとは染めの違いが分かるような色合いになっている。
フラッシャーとギャランティーチケットが付いたデッドストックで、水は通っていない。
わずかにテーパードしているストレートシルエット。
フラッシャー
フラッシャーは、かなり色あせてしまっている。デザインや表記は、先後のモデルのものと変わらない。
ギャランティーチケット
"FOR OVER 125 YEARS"のギャランティーチケット。
内タグ
縮率が8%と記載されているため66後期モデルと判断できる。
内タグ
品番"501"の下に"5 0 6"の数字があることから、1980年5月6番工場製である事が分かる。
バックポケット
66前期と同じく若干縦長のバックポケット。アーキュエイトステッチの角度が浅くステッチも乱れている。
バックポケット裏
バックポケット裏がチェーンステッチになっており、これにより66後期モデルと判別できる。
赤タブ
small eの両面刺繍タブで、"V"は不均等"V"である。
バータック（バックポケット）
黒色のカンヌキ止め。
トップボタン
文字間にはポツポツが見られるメッキされた鉄製ボタン。
フロントボタン
ボタン数は、トップボタンを除いて3つ。
フライボタン
文字間にポツポツのあるボタン。足長Rではない。
トップボタン裏
"6"の刻印がある。ボタン横は、平行ステッチ。
リベット
銅メッキの鉄製リベット。
リベット裏
アルミ製のリベット裏。
コインポケット
コインポケットは生地がタテ使い、向こう布は生地が横使いになっており、洗えばコインポケットに稲妻が入ると予想される。
コインポケット裏
コインポケット裏は、チェーンステッチ。
アウトシーム・セルビッジ
赤耳は、退色してしまっている。裾は、上糸・下糸ともにオレンジのチェーンステッチ。
アウトシーム
アウトシームは、チェーンステッチで縫われている。なお、BIG E以前だとここはシングルステッチで縫われる。
生地
ブルーが浅く、ややグレーがかったような色目で、硫化染料による下染めが施されていると思われる生地。薄っすらと毛羽立っている。スラブ感はほとんど感じられず、ネップも見られない。
| 表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
| W27/L34 | 70 | 99 | 27 | 32.5 | 28 | 82.5 | 20 | 107 |