赤耳廃止後の1984年に製造された501。同じ赤耳廃止後の501でも、1982年製のものと較べると、仕様や生地の様子に更なる変化が見られる。また、フラッシャーのデザインも大きく変更され、"Levi's"の代わりに"501"の文字が大きく記載されるようになった。"501"="Levi's"が完全に定着した証と見るべきなのか、501以外のリーバイスの製品がメジャーになったことの表れと見るべきなのか、見方は様々であろう。
紙パッチは、66モデル以降のティアオフタグ付きだが、フラッシャーのデザインが変わっている。
レングスが長いせいで、かなりの細みに見えるが、シルエット自体は1982年製と変わるところはない。
紙パッチ
Careスタンプ付きのティアオフタブが付いた紙パッチ。硬化しておらず、きれいな状態を保っている。
フラッシャー
Levi'sのロゴが501に変わっている。中心部分にウエストとレングスのサイズの選び方が記載されるのは、1982年製と同じ。著作権取得年は1984年。
ギャランティーチケット
まだ、"FOR OVER 130 YEARS"の表記、著作権取得年1966年のギャランティーチケットが使われている。
内タグ
縮率は変わらず10%である。
内タグ
「3 84653」の数字から、1984年3月653工場製であることが分かる。
バックポケット
正方形に近い形のバックポケット。アーキュエイトステッチの角度は中庸で、左右のバランスがやや不均等である。
赤タブ
一時期はプリントタブが使われていたが、small eの両面刺繍タブに戻っている。"V"の字は、不均等"V"である。
バータック（バックポケット）
カンヌキ止めのステッチの色が黒から白に変わっている。
トップボタン
メッキされた鉄製ボタンで、トップボタン横は平行ステッチ。
フロントボタン
トップボタンを除いて数は3つ
フライボタン
文字間にポツポツが付いた足長Rで無いボタン。先後のものと変化はない。
トップボタン裏
刻印はなし。ウエストベルト上は、チェーンステッチ。
リベット
銅メッキの鉄製リベット
リベット裏
アルミ製
股部分
カンヌキ止めで補強されている。
アウトシーム
白色の糸でロックを掛けた上で脇割り縫い。裾は、チェーンステッチ。
生地
1982年製のものから変化は感じられない。
| 表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
| W27/L36 | 74 | 98 | 28 | 34.5 | 26.5 | 90.5 | 19 | 116 |