大きなフロントポケットが特徴的なUS Armyのプルオーバージャケット、1930~40年代のものである。裏面には、"Western Costume Co."のスタンプが押されているところ、同社は映画衣装を製作している会社で、古着を映画衣装として提供していたようであり、ここで紹介するものは軍の放出品を映画衣装として利用するために同社が保有してものではないかと推測される。このタイプのジャケットには、捕虜に着用させるものには"PW"(Prisoner of War)のペイントが施されているが、これには"P"のみペイントされている。このペイントは、軍において施されたものではなく、映画衣装として利用する際に施された可能性もあると考えられる。
WESTERN COSTUME CO.のスタンプ
生地の裏面に押されているスタンプ。"28"の数字の下に"WESTERN COSTUME CO."の文字がある。その下の単語は写真では見にくいが"HOLLYWOOD"のように見える。