Osh Kosh B'gosh? Engineer Jacket (WWII)

 ドーナツボタンが使われている上に、トリプルステッチではなくダブルステッチ、ポケットは4つではなく2つといった仕様から、第二次世界大戦期中に製造されたと思われるエンジニアジャケット。タグが欠損しているためブランドは正確には分からないが、ステッチの色、ポケットの形状、タグの跡のステッチの形と大きさ、袖先の仕様などから、オシュコシュのものと見てほぼ間違いないと思われる。

oshkosh_engineerjacket_前面
着丈が短めで、身巾も絞り気味のシルエット。ベストを長袖にしているようで、動きやすさをウリにしているのかと思われる。
oshkosh_engineerjacket_背面
写真では少し見にくいが、背中のステッチは、トリプルステッチではなくダブルステッチ。
oshkosh_engineerjacket_タグの跡

タグの跡

当時はアウターには紙製のタグが付いていたようで、残っているものはほとんどみかけられないようである。このタグも完全に取れていて、欠片すら残っていない。
oshkosh_engineerjacket_ボタン

ボタン

月桂樹のドーナツボタン
engineerjacket_フロントポケット

フロントポケット

ポケットは、胸部分に2つ。オシュコシュのエンジニアジャケットは雑誌でも紹介されているが、それは、この2つのポケットの下に更にポケットが2つ付けられていた。大戦期の物資節約により削除されたものと思われる。
oshkosh_engineerjacket_袖先

袖先

特徴的なのが袖先で、比翼仕立てにして金属ボタンが隠れるようになっている。金属ボタンが手先のものに当たって傷を付けてしまわないようにするための配慮だろうか?オシュコシュのエンジニアジャケットにはこうした仕様になっているものが見られる。なお、カバーオールなどでは採用されていないようである。
oshkosh_engineerjacket_袖先

袖先

袖先を開くときの写真。やはり月桂樹のドーナツボタンが用いられている。
oshkosh_engineerjacket_生地

生地

鮮やかなブルーのライトオンスの薄手の生地。スラブ感も強い。