ドーナツボタンが使われている上に、トリプルステッチではなくダブルステッチ、ポケットは4つではなく2つといった仕様から、第二次世界大戦期中に製造されたと思われるエンジニアジャケット。タグが欠損しているためブランドは正確には分からないが、ステッチの色、ポケットの形状、タグの跡のステッチの形と大きさ、袖先の仕様などから、オシュコシュのものと見てほぼ間違いないと思われる。
フロントポケット
ポケットは、胸部分に2つ。オシュコシュのエンジニアジャケットは雑誌でも紹介されているが、それは、この2つのポケットの下に更にポケットが2つ付けられていた。大戦期の物資節約により削除されたものと思われる。
袖先
特徴的なのが袖先で、比翼仕立てにして金属ボタンが隠れるようになっている。金属ボタンが手先のものに当たって傷を付けてしまわないようにするための配慮だろうか?オシュコシュのエンジニアジャケットにはこうした仕様になっているものが見られる。なお、カバーオールなどでは採用されていないようである。