LEVI'S 503XXB (1937年モデル) No.1

 ベルトループとシンチバックが付けられている一方で、サスペンダーボタンが省略されているリーバイス501・1937年モデルのユース版。股部分がカンヌキのないものは1930年代、カンヌキのあるものは1940年代の製造と言われているが、ここで紹介するものはカンヌキがない1930年代に製造されたもの。紹介しているもう一本の1937年モデルはかなり状態の悪いものであったが、ここに紹介するものはほとんどあたりも付いておらず色も90%以上残っているものになる。しかし、残念ながらシンチバックが切られており、また、裾上げがされてかなり裾が短くなっている。

LEVI'S503BXX(1937)_前面
腿の部分からほとんどテーパードせず、裾に向かって真っ直ぐ落ちる太いストレート。
LEVI'S503BXX(1937)_背面
革パッチは取れてしまっているが、シンチバックは残っている。
LEVI'S503BXX(1937)_バックポケット

バックポケット

ほぼ正方形のバックポケット。心なしか赤タブが上に付いているように見える。アーキュエイトステッチは、一本針のもの。
LEVI'S503BXX(1937)_赤タブ

赤タブ

"LEVI'S"の刺繍が片面のみに入った赤タブ
LEVI'S503BXX(1937)_隠しリベット

隠しリベット

銅製のリベットで、前ポケットや股リベットのリベット裏と同じものが使われている。
LEVI'S503BXX(1937)_シンチバック

シンチバック

残念ながらシンチバッグは切られてしまっている。元の所有者は、ベルトを使っていて、邪魔であったのだろう。
LEVI'S503BXX(1937)_バックヨーク

バックヨーク部分

もう一本の1937年モデルと同じくバックヨークの生地を上して縫われており通常と反対になっている。
LEVI'S503BXX(1937)_ベルトループ

ベルトループ

縫い目に合わせて付けられている太めのベルトループ。 ライトオンスの生地ではなく本体と同じ生地が用いられている。
LEVI'S503BXX(1937)_トップボタン

トップボタン

刻印がはっきりとした鉄製のボタン。
LEVI'S503BXX(1937)_フロントボタン

フロントボタン

503Bであるため、トップボタンを含めて3つ。
LEVI'S503BXX(1937)_フライボタン

フライボタン

トップボタンと同じく刻印のはっきりした鉄製ボタン。
LEVI'S503BXX(1937)_トップボタン裏

トップボタン裏

ドーム型で刻印はない。
LEVI'S503BXX(1937)_サイドステッチ

サイドステッチ

左右のサイドステッチが長くなっている。また、サイドステッチの糸は、右は太く、左は細い糸が用いられている。
LEVI'S503BXX(1937)_比翼裏

比翼部分の裏側

下端が切りっぱなしで処理されている。
LEVI'S503BXX(1937)_股リベット

股リベット

股部分には、リベッドが付く。股リベット含めリベットは、すべて小文字"o"の刻印のものが使用されている。
LEVI'S503BXX(1937)_股リベット

股部分

股部分のカンヌキ止めがない。これは1930年代のものの特徴であり、1937年モデルでも1940年代に製造されたものにはカンヌキが入るとのこと。
LEVI'S503BXX(1937)_コインポケット

コインポケット

耳の部分が使われている。
LEVI'S503BXX(1937)_アウトシーム・セルビッジ

アウトシーム・セルビッジ

白い部分がかなり太めの耳。裾は残念ながらオリジナルではない。
LEVI'S503BXX(1937)_生地

生地

染めの深さが強く感じられる生地。スラブ感もかなり強い。ネップは散見されるがあまり多くはない。

表記サイズ ウエスト
ヒップ 前股上 後股上 ワタリ 股下 裾幅 総丈
- 70 101 28.5 36 28.5 66 21 93