ボブソンのストレートジーンズで、アメリカ製の生地を使用していることから、1970年代前半に製造されたものと思われる。資料によると、ボブソンは、1950年に「山尾被服工業」の社名で学生服の製造メーカーとして設立され、1971年に「ボブソン」ジーンズの製造販売を始め、1973年には会社名をボブソンに変更している。子ここで紹介するものは、フラッシャーなどに「山尾被服工業」の記載がないことから、社名変更後の製品ではないかと推測される。なお、型番は、判然としないが、パッチに「S28」との記載があることから、これが型番であると推測してここに掲載した。
国産ジーンズとしては珍しく、糊が付いたリジットの製品となっている。
リーバイス501と同じような中庸なストレート。テーパードはあまりかかっていない。
紙パッチ
トレードマークであるロングホーンが描かれたパッチ。Lot.には"S28"の記載があるが、正式なロットナンバーは不明。"MADE IN U.S.A."ではなく"MATERIAL MADE IN U.S.A."と記載されている。
フラッシャー
フラッシャーにはロングホーンは描かれていないが、"AUTHENTIC WESTERN JEANS"の記載とともにカウボーイが描かれている。ここにも"MATERIAL MADE IN U.S.A."の記載がある。
内タグ
紙パッチの真裏の位置に刺繍タグが付けられている。
バックポケット
ボブソンのバックステッチとしては逆アーキュエイトが知られているが、ここで紹介するものには、なんとも微妙なステッチが施されている
タブ
フラッシャーに隠れているが、右のバックポケットには"BOBSON"のタブが付けられている。
トップボタン
トップボタンは、時々見られるような汎用ボタンが使用されている。
ジッパー
ジッパーは、タロン社のセミオートマチックジッパーが用いられている。
トツプボタン裏
トップボタン裏には、"SCOVILL"の刻印がある。トップボタン裏としては、あまり見かけない部品である。
リベット
LEEタイプのリベットだが、刻印はない。
リベット裏
汎用のリベット裏。
コインポケット
右端のみが表出したLEEタイプの作り。
アウトシーム
耳の部分は使われていない。裾はチェーンステッチ。
生地
BIG Eかそれよりも前の時期のXX生地のようなかなり濃色なデニムが生地が用いられている。フラッシャーの情報では14オンスの生地。スラブ感はさほど強くなく、ネップもほとんど見られない。
| 表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
| W32/L32 | 76 | 100 | 27 | 32 | 28.5 | 81/td> | 20.5 | 106 |