ワークウェアブランド"MADE WELL"のデニムジャケット。日本人には馴染みが薄いが、"MADEWELL"は現存するブランドである。ここで紹介するジャケットは、いわゆるセカンドタイプのデザインや生地の様子から1950年代後半から1960年代前半のものではないかと推測される。肩部分にあるアーキュエイトステッチのような飾りステッチが特徴的である。
リーバイスのセカンドタイプのようなデザインであるが、飾りステッチが付き、また、ウエストが若干絞られている。
背中は、リーバイスのセカンドとは随分異なっており、左右2枚の生地を真ん中であわせている。左右にも縫い目が見られるが、これは一枚の生地を少し折って縫われたもので、別生地になっているわけではない。凝った作りである。
タグ
刺繍タグ。ブランド所在地のマサチューセッツ州ニューベッドフォードの地名も入っている。
ステッチ
肩部分にあるアーキュエイトステッチのような飾りステッチ。リーバイスのステッチを意識していることは間違いないと思うが、ポケットにあるものではないので、商標上の問題はなかったのであろう。
ボタン
ブランド名"MADEWELL"と大きな"M"の字の刻印が入った打ち込みボタン。前身頃、ポケット、袖ともすべて同じサイズ。
フロントポケット
フロントポケット。リーバイスのセカンドタイプジャケットと同様に両胸に付けられている。
プリーツ
後ろ肩部分には、プリーツが付けられ動きやすさに配慮されている。
袖
ボタンホールが二つ付き太さが調整できるようになっいてる袖。
サイドアジャスター
両脇にベルトタイプのサイドアジャスターが付く。
生地
大変綺麗な青みが特徴的な生地。ワークウェアブランドのものにしては、厚手でしっかりとしている。スラブ感は強くなく、ネップやネップ跡もほとんど見られない。