2008年に新たな世界標準モデルの501が発売されたが、ここに紹介するのは、その中でもブラックシードコットンによるコーンミルズ社製の生地を用いたモデル。ブラックシードコットンとは、アメリカ産のコットンで、ジンバブエコットンなどと同じく長繊維であることを特徴としている。また、既にアメリカ国内のリーバイス自社工場の廃止後のものであるが、アメリカ国内の委託工場で製造されたアメリカ製モデルとなっている。ヴィンテージを意識したと思われるディデールが各所に見られるのも特徴である。
90年代までの501からフラッシャーのデザインが一新された上、ギャランティーチケットも付いていないなど、商品としての第一印象は大きく変わっている。
あまりテーパードせず、まっすぐに落ちるストレート。
紙パッチ
ティアオフタブが付いた紙パッチ。90年代までの501の雰囲気を引き継いでいる。
フラッシャー
デザインが一新されたフラッシャー。ただし、サイズの案内やレッドタブ、バックポケットのバータックについてなど、記載の内容は、大きく変わるところでははない。
タグ
品番、サイズなどかが書かれた日本仕様のタグ。
小冊子
ブラックシードコットンを説明する小冊子が付けられている。
小冊子
タグ
当時のキャッチコピーが記されたタグ。
内タグ
ウエストベルトの裏側に付けられた501の内タグ。当時の各種の501に付けられていた。
内タグ
日本語の洗濯タグ。生産国はアメリカ。
内タグ
洗濯タグの裏側。品番、サイズなどか記載されている。一番下の「0109」は生産年月を表しているのだろうか。
バックポケット
501のバックポケットは、時代によって正方形や長方形に近かったりするが、このモデルでは、下に行くほど幅が狭い形になっている。
バックポケット裏
チェーンステッチ。ここではヴィンテージに近い仕様ということが意識されていない。
赤タブ
スモール"e"の両面刺繍タブ。
ベルトループ
やや太めであったり、一部にイエローステッチが使われていたりと、ヴィンテージへの意識が見られる。
バータック（バックポケット）
イエローステッチのバータック
トップボタン
メッキされた鉄製ボタンで、トップボタン横は、V字ステッチではなく平行ステッチ。
フロントボタン
トップボタンを除いて数は3つである。
フライボタン
文字間にポツポツが付いたボタン。
トップボタン裏
"3825"の刻印。ウエストベルト上は、シングルステッチではなく、チェーンステッチ。
リベット
銅メッキの鉄製リベット
リベット裏
90年台まではアルミ製であったが、ここでは銅メッキのものが使われている。
アウトシーム
オレンジステッチによりロック処理した上に脇割りで処理されている。また、裾はオリジナルのままだが、シングルステッチで処理されている。
生地
とても染めが強い上に、目が詰まっている生地。触った感じはフラットで、日本のレプリカの生地のようなザラ感は感じられない。また、リジッドの状態のときから既に赤みが強い。
| 表記サイズ | ウエスト |
ヒップ | 前股上 | 後股上 | ワタリ | 股下 | 裾幅 | 総丈 |
| W28/L36 | 76 | 102 | 27 | 37 | 27.5 | 89 | 21 | 115 |